「ジパング倶楽部」で新幹線に安く乗る
「ジパング倶楽部」は、JRグループのシニア対象の会員制度です。申込みをするJR各社ごとに「JR東日本ジパング倶楽部」「JR東海ジパング倶楽部」などと分かれていますが、特典内容は全社共通で同じです。
「ジパング倶楽部」の会員は、JRのチケットを20%〜30%の割引で購入することができます。ただし、正月、ゴールデンウィーク、お盆には利用できません。わかりやすく説明しましょう。
「ジパング倶楽部」とは?
「ジパング倶楽部」はJRグループのシニア会員組織で、国鉄時代の1985年に誕生しました。国鉄分割民営化後はJR旅客6社に事務局が分かれ、北は「JR北海道ジパング倶楽部」から南は「JR九州ジパング倶楽部」まで、JR各社ごとの会員組織となっています。
JR東日本・JR北海道とJR西日本は、それぞれのシニア会員組織と組み合わせて入会を促しています。JR東日本・北海道の場合「大人の休日倶楽部ジパング」、JR西日本は「おとなびジパング」です。
いずれの形でも「ジパング」の割引対象はJR全線で、ジパング倶楽部の割引内容にJRごとの差はありません。
「ジパング倶楽部」の資格と特典
「ジパング倶楽部」の入会条件は65歳以上です(2024年4月より)。年会費は3,840円です。
身体障害者を対象にした特別会員の制度もあります。身障者特別会員の年会費は1,400円で、入会手続は身体障害者福祉協会等を通じて行います。
「ジパングクラブ」会員の特典は、片道・往復・連続201km以上利用するときに、JR全線が初年度は1〜3回目が20%割引、4回目以降は30%割引になります。2年目以降は1回目から30%割引です。
割引対象になるのは乗車券、特急券、グリーン券などです。ただし、「のぞみ」「みずほ」の特急券、グリーン券は割引になりません。
4月27日〜5月6日、8月11日〜20日、12月28日〜1月6日は利用できません。
往復割引を除き、他の割引との重複適用はしません。乗継割引が適用される場合は、ジパング割引は適用されません。
「ジパング倶楽部」はお得?
「ジパング倶楽部」の年会費は3,000円以上しますので、決して安いとはいえません。ただ、継続して利用していればJR全線が特急券も含めて30%割引になりますので、割引率は大きいです。
年に1度、東京〜大阪の旅行をすれば元が取れますし、もっと身近な旅を複数回行けば割引の恩恵をたくさん受けられるでしょう。
おおざっぱに考えて、年に2回以上、JRで旅行に出かけるならお得といえそうです。
「ジパング倶楽部」での新幹線予約・購入
「ジパング倶楽部」で新幹線に乗車する場合、きっぷの予約・購入は最寄りのJR駅の窓口です。購入時には「ジパング倶楽部」の「会員証」及び「会員手帳(旅行記録証・購入証)」が必要です。
インターネットでのチケット購入はできません。駅の自動券売機、指定席券売機での購入もできません。
また、東海道・山陽・九州新幹線の「のぞみ」「みずほ」の特急券、グリーン券は割引になりません。
「ジパング倶楽部」の概要
- 対象年齢
- 65歳以上。 (2024年3月までは、女性は60歳以上で入会可)
- 年会費
- 3,840円
- JR線割引
- JR全線に片道・往復・連続で201km以上乗る場合、入会1〜3回目は乗車券・特急券が20%割引。4回目以降は30%割引(除外期間:4月27日〜5月6日、8月11日〜20日、12月28日〜1月6日)。
- 会員限定きっぷ
- なし
- ツアー割引
- なし
- 会員限定ツアー 、イベント
- なし