JR西日本「おとなび」の年会費、割引率、予約法

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「おとなび」で新幹線に安く乗る

「おとなび」は、JR西日本のシニア対象の会員制旅クラブです。

会員制度は少し複雑です。おおきく分けて、「おとなび」会員と「おとなびジパング」会員の2つの会員種別があります。さらに、それぞれJ-WESTカードを持っていれば、カード会員になります。

「おとなび」会員、「おとなび」カード会員、「おとなびジパング」会員、「おとなびジパング」カード会員、の4種類があるわけです。

わかりやすく説明していきましょう。

「おとなび」はJR西日本のシニア会員組織で、2014年12月にスタートしました。JR西日本には、かつて「Club DISCOVER WEST」という旅クラブがありましたが、「おとなび」発足とともに統合されています。

「おとなび」には「おとなび」会員と「おとなびジパング」の2種類があります。それぞれJ-WESTカード会員もあり、それを含めると「おとなび」「おとなび（カード）」「おとなび（ジパング）」「おとなび（カード・ジパング）」の4つの種別があることになります。

「おとなび」がJR西日本独自の会員制度で、「ジパング」はJR全社共通の「ジパング倶楽部」のJR西日本版です。「おとなび」ではJR西日本エリアの会員専用割引きっぷが購入でき、「ジパング」ではJR全線の乗車券、特急券が割引になります。

「おとなび」の対象年齢は50歳以上です。「おとなびジパング」の対象年齢は65歳以上です。(2024年4月改定）

「おとなび」の会費は無料ですが、入会する場合、J-WESTネット会員への登録が必要です。「おとなびジパング」の場合、JR共通の「ジパング倶楽部」の年会費として3,840円が必要です。

カード会員になるには「J-WESTカード」の入会が必要です。年会費は1,100円ですが、年に1度でもカードを利用すれば無料になります。

「おとなび」はJR線の乗車券・特急券の割引はありません。

「おとなびジパング」はJR全線を対象に、201km以上の区間を年に1〜3回目が20%割引、4回目以降は30％割引になります。JR西日本エリアに限っては、101km以上で何度でも30%割引になります（JR西日本の予約サイト「e5489」での購入に限る）。

「おとなび」「おとなびジパング」ともに会員限定の割引きっぷを購入できます。山陽新幹線「のぞみ」号が大幅割引になる「おとなびWEB早特」が目玉商品です。JR西日本全線が新幹線も含め乗り放題になる「おとなびパス」も人気です。

「おとなび」（ジパング除く）は基本的には年会費無料なので、入会して損をするということはありません。入会することで専用の割引きっぷを購入することができるので、間違いなくお得です。

とくに「おとなびWEB早特」は山陽新幹線の割引率が大きいので、設定区間を乗車するなら利用価値があります。ただし、設定区間は「新大阪~岡山・広島・博多」などと限られますので、設定区間外を利用する人にはメリットがありません。

「おとなびジパング」は年会費がかかりますが、JR全線201km以上の乗車券・特急券が30%割引ですし、JR西日本管内なら101km以上でも30%割引です。年に数回利用すれば年会費を取り戻すことができそうですし、こちらのお得感はかなり高いです。

まとめると、「おとなび」はいずれもJR線にたまにでも乗るのなら、損をすることはなさそうな旅クラブです。ただし、ジパング会員以外は、お得になるケースは限定的です。

「おとなび」で新幹線に乗車する場合、割引きっぷの予約・購入はJR西日本のインターネット予約サイト「e5489」を利用するのが基本です。一部の割引きっぷは駅窓口で購入となります。「おとなびジパング」の場合、ジパング割引となるきっぷは駅窓口で購入します。

対象年齢: 65歳以上。
年会費: 3,840円。
JR線割引（おとなび割引）: JR西日本線に片道101km以上乗る場合、e5489での予約・購入で乗車券・特急券が30%割引（除外期間なし）。
JR線割引（ジパング倶楽部割引）: JR全線に片道・往復・連続201km以上乗る場合、1〜3回目は乗車券・特急券が20%割引。4回目以降は30％割引（除外期間：4月27日〜5月6日、8月11日〜20日、12月28日〜1月6日）。
会員限定きっぷ: 「おとなびパス」JR西日本全線乗り放題3日間16,000円（期間限定）。「おとなびWEB早特」など。
ツアー割引: なし
会員限定ツアー、イベント: 「おとなび」会員限定のツアーやイベントに参加できます。