JR九州の株主優待券の使い方
JR九州は鉄道株主優待券(株主優待割引券)の発行をおこなっています。株主になれば毎年鉄道株主優待券がもらえます。株主優待券1枚で、JR九州の全路線が乗り放題になります。ただし、新幹線・特急などに乗る場合、特急料金は別途必要です。
なお、運賃・料金が50%割引の株主優待券は、2022年3月発行分で終了となりました。ここでは、JR九州の株主優待券の詳細を解説します。
JR九州 株主優待券の使い方と割引率
JR九州の鉄道株主優待券は、そのままJR九州の1日乗車券になる仕組みです。新幹線や特急に乗車する場合は、別途特急券が必要です。
利用する際は、最初に駅改札口または車内で係員に1日乗車券を提示します。係員が1日乗車券の券面に日付を記入してくれます。このとき、会社控え券を渡します。新幹線・特急に乗車する際は、駅窓口や券売機、ネットなどで特急券を別途購入します。
新幹線としては、九州新幹線と西九州新幹線で利用できます。山陽新幹線はJR西日本の管轄なので、JR九州の株主優待券は使えません。
JR九州 株主優待券の入手方法
毎年3月31日の権利確定日にJR九州の株主になっていれば、5月下旬に所定枚数が送付されます。100株〜1,000株の保有で、100株ごとに1枚の株主優待割引券が発行されます。
JR九州の株主優待券は売買禁止です。金券ショップやネットオークションなどで販売されているものを購入した場合の措置については、とくに明文規定はないようです。
JR九州 株主優待券の有効期間
JR九州の株主優待割引券の有効期間は、7月1日から翌年6月30日までの1年間です。そのため、金券ショップなどで販売されていた場合、ゴールデンウィークを過ぎて有効期間切れ間近になると値下がりするでしょう。
JR九州 株主優待券の利用例
JR九州の株主優待割引券を1枚利用した場合、当日に限り同社線が乗り放題です。新幹線に乗る場合は、新幹線特急料金だけで乗車可能です。「株主価格」を指定席特急料金相当額として、通常価格(運賃+特急料金)と比較してみました。。
◇九州新幹線
博多−熊本 株主価格3,060円 通常価格5,230円 差額2,170円
博多−鹿児島中央 株主価格5,030円 通常価格10,640円 差額5,610円
◇九州新幹線+きりしま号
博多−宮崎 株主価格7,360円 通常価格14,730円 差額7,640円
◇ソニック号
博多−大分 株主価格2,730円 通常価格6,470円 差額3,740円
◇西九州新幹線+リレーかもめ号
博多−長崎 株主価格3,190円 通常価格6,050円 差額2,860円
株主優待券は1日乗車券ですが、片道乗車券代わりとして使っても十分安いです。JR九州全線で使える万能割引きっぷといえます。とくに、博多~鹿児島中央など、距離の長い区間で価値が高いです。
JR九州 株主優待券の上手な使い方
JR九州の株主優待券は、株主として、JRから直接配られたものを使うならとてもお得です。九州新幹線に片道乗るのなら、最大5,000円程度の価値がありますし、日帰りで往復利用をする場合は破壊的に安いです。
ただ、株主として優待券を入手するためには十万円単位の株式投資が必要です。JR九州の株主優待券を得るために投資する場合、リスクとリターンが割にあいません。
株主でない人は、金券ショップやネットオークションで購入することになりますが、「売買不可」の建前があるので、購入はご自身の判断となります。
また、利用禁止期間がありませんので、お盆やゴールデンウィークなど、他の割引きっぷが利用制限を受けるときには威力を発揮します。