「首都圏週末フリー乗車券」の買い方・使い方
首都圏週末フリー乗車券は、東日本の各エリアから東京までの往復と、東京フリーエリアのJR線乗り放題がセットになったきっぷです。JR東日本の新幹線の主要駅で販売されています。
ここでは、首都圏週末フリー乗車券で新幹線に乗るための、上手な使い方をお教えします。
首都圏週末フリー乗車券のルール
首都圏週末フリー乗車券は、東京フリーエリアまでの往復と、東京フリーエリアでのJR乗り降り自由がセットになったきっぷです。新幹線を利用する場合は、特急券は別に買わないといけません。
有効期間は土休日の2日間です。フリーエリアでは、2日間乗り降り自由です。
運賃だけなら、往復の正規運賃より2割以上安い価格です。新幹線特急券を別に買わなければなりませんので、それを勘案すれば総額で15〜20%引きくらいになります。
発地から東京の単純往復でも元が取れるチケットですが、首都圏のJR乗り放題が付いてきますので、東京近郊でJRを利用する人にはさらにお得なきっぷです。土曜・休日しか利用できません。
首都圏週末フリー乗車券のフリーエリア
首都圏週末フリー乗車券の東京フリーエリアは以下の地図内です。この範囲のJR線が全部乗り放題です。
首都圏週末フリー乗車券の価格
首都圏週末フリー乗車券の値段は出発地によって異なりますが、おおむね20%〜25%程度の割引になっています。出発地によっては、子供料金がきわめて安く設定されています。価格は以下の通りです。上が発地です。すべて東京フリーエリアまでの往復価格です。
購入は利用日の前日までです。利用日当日は購入できません。また、ゴールデンウィークとお盆の期間は、土日であっても利用できません。を使った場合の割引率は、設定区間によって異なります。
- 秋田〜能代・男鹿・羽後本荘・鷹ノ巣
- 大人13,930円 小児6,960円
- 大曲〜湯沢
- 大人13,400円 小児6,700円
- 東大館・大館(新青森経由)
- 大人15,500円 小児7,750円
- 五所川原・弘前〜青森〜蟹田
- 大人14,980円 小児7,490円
- 七戸十和田
- 大人14,450円 小児7,220円
- 大湊〜野辺地〜三沢(青い森鉄道・八戸経由)
- 大人14,460円 小児7,230円
- 八戸〜鮫
- 大人14,450円 小児7,220円
- 二戸
- 大人13,930円 小児6,960円
- いわて沼宮内
- 大人13,930円 小児6,960円
- 盛岡
- 大人12,880円 小児6,440円
- 新花巻
- 大人12,360円 小児6,180円
- 北上
- 大人12,360円 小児6,180円
- 水沢江刺
- 大人11,830円 小児5,910円
- 一ノ関
- 大人11,320円 小児5,660円
- 福島
- 大人7,650円 小児2,250円
- 郡山
- 大人6,390円 小児1,930円
- 新白河
- 大人6,070円 小児1,620円
- 会津坂下・喜多方・会津若松
- 大人6,600円 小児2,460円
- 長岡
- 大人8,380円 小児2,250円
- 浦佐
- 大人7,020円 小児1,930円
- 越後湯沢
- 大人6,180円 小児1,520円
- 長野
- 大人6,600円 小児1,930円
- 上田
- 大人5,760円 小児1,620円
- 佐久平
- 大人5,230円 小児1,420円
- 軽井沢
- 大人4,600円 小児1,200円
首都圏週末フリー乗車券はお得?
首都圏週末フリー乗車券と、通常のきっぷを比べると、新幹線特急料金を含めた総額では、おおむね15〜20%の割引になります。ただし、新幹線回数券などやえきねっとなどの他の割引きっぷと比較すれば、必ずしも首都圏週末フリー乗車券が一番安いとは限りません。
とはいえ、首都圏週末フリー乗車券は駅の窓口で前日までに購入できるチケットなので、使いやすさと安さのバランスが取れています。横浜や八王子など、東京近郊に電車で足を伸ばす予定の人にはとてもお得です。
首都圏週末フリー乗車券の使い方
首都圏週末フリー乗車券で新幹線に乗る場合は、首都圏週末フリー乗車券のほかに新幹線の特急券が必要です。
新幹線の改札を通るときは、往路は首都圏週末フリー乗車券の「ゆき券」と新幹線特急券を同時に自動改札機に通します。改札を出るときも、首都圏週末フリー乗車券と新幹線特急券を同時に自動改札機に通します。このとき、どちらのチケットも吸い込まれて出てきませんが、問題ありません。
東京フリーエリア内を移動するときは、「かえり券」を使います。「かえり券」がフリーエリアの乗り放題の機能があります。
東京から帰るときは、「かえり券」と新幹線特急券を同時に自動改札機に通します。改札を出るときも、この2枚を自動改札機に通します。
首都圏週末フリー乗車券があれば、東京フリーエリア内のJR線に自由に乗ることができます。山手線も東海道線も中央線も乗り放題です。また、りんかい線や東京モノレールも乗り放題です。使い方は、「かえり券」を在来線の自動改札に通すだけです。このとき、取り忘れに注意しましょう。
首都圏週末フリー乗車券のよくある疑問
- 新幹線には乗れますか?
- 乗れます。ただし、別途新幹線特急券が必要です。首都圏週末フリー乗車券だけで乗れるのは普通列車だけです。
- 在来線特急にも乗れますか?
- 乗れます。ただし、別途特急券が必要です。
- 東海道新幹線には乗れますか?
- 乗れません。
- 「えきねっと」との併用はできますか?
- えきねっとで別途特急券を買うことはできます。
- 「トクだ値」との併用はできますか?
- できません。「トクだ値1」はJR乗車券と特急券がセットになっていますので、首都圏週末フリー乗車券と併用する意味はありません。
- 有効期限は?
- 2日間です。
- 学割はありますか?
- ありません。学割との併用もできません。
- 子供用はありますか?
- あります。子供用はお得な価格設定です。
- どこで買えますか?
- JR東日本の駅の窓口で買えます。
- 払い戻しはできますか?
- 未使用で有効期間開始日前または有効期間内の場合、手数料を差し引いた額を払い戻せます。手数料は220円です。