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調整席は、車掌が管理する予備の席

JRの列車の指定席には、誰も予約できない「調整席」というものがあります。指定席の二重予約などのトラブルが発生したときに、車掌が乗客を案内して座らせる、などの目的で確保されています。

つまり「車掌が持っている予備の席」といえます。新幹線での調整席は、最近はかなり減っていますが、いまでもわずかに残されているようです。

調整席に座ることはできるのか?

調整席は、車掌の指示がなければ座ることはできないというのが基本的な考え方です。といっても、調整席に目印はありませんので、旅客側からすれば、どこが調整席かわかりません。

そのため、別の席の指定席券の保持者が「こっちのほうが良い席」などと考えて座ってしまうこともあるでしょう。その気持ちはわかりますし、座っていることだけで不正とはみなされませんが、車掌の指示があれば席を譲らなければなりません。

また、立席特急券の保持者ならば、空いている指定席があれば座ることができますし、それで不正とはなりません。

自由席券で調整席に座れるか?

自由席券でその列車に乗車した場合は、調整席であっても座ることはできません。調整席は「指定席車両」にありますので、自由席券では座れません。

ただ、自由席が満席で、調整席に座っている自由席券の乗客がいた場合、車掌の判断でそのままの着席を許可することがあります。その場合、その乗客は指定席券との差額を支払う必要があります。

調整席の位置はどこ?

調整席の位置は列車によって異なります。以前は一定の場所でしたが、そこを狙って座ってしまう旅客が続出したためか、現在はランダムで列車ごとに決められているようです。

また、最近は座席予約システムが発達したので、二重予約はほぼ発生しません。それもあり、新幹線での普通車指定席での調整席はごくわずかになっているようです。

調整席をあてにするのはやめよう

「調整席があるから、満席で乗っても車掌に頼めば席を用意してくれる」。これは、国鉄時代には鉄道ファンなら誰でも知っている裏技でした。当時の国鉄では、二重予約の問題だけでなく、国営であるが故に「突然乗ってくるうるさい人たち」にも対処する必要があったため、予備席を確保しておくのは常識で、そのため「車掌の調整席斡旋」は日常茶飯事だったのです。

しかし、JRの時代になり、指定席予約システムが進歩し二重予約などの予約ミスは皆無に近くなりました。また、「突然乗ってくるうるさい人たち」への対処も洗練されてきました。また、民営化が定着し、「うるさい人たち」も車掌に無理強いをすることはほとんどなくなりました。こうして調整席の必要性はなくなってきたのです。

それよりも、調整席をあてにして指定席券なしで乗車してくる「鉄道に詳しい人たち」への対処のほうが面倒になってきたようです。

そういう経緯を経て、最近は調整席は激減しているようで、筆者も存在を確認できていません。また「車内で空席を斡旋する」という行為自体をJRはしなくなっています。ですので、利用者としても、調整席をあてにして乗るのはやめたほうがよさそうです。

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