新幹線で授乳するには
赤ちゃん連れで新幹線に乗って頭を抱えるのが授乳。客室の座席で授乳するのは大変ですが、ほかに授乳できるスペースはあるの? という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
あるいは、ミルク用のお湯を手に入れることができるのでしょうか? わかりやすく説明していきましょう。
新幹線車内の授乳室
新幹線車内には「授乳室」という名称のスペースはありません。その代わりに「多目的室」という多機能スペースがあり、空いていれば授乳にも使えます。
多目的室は、ほぼ全ての新幹線車両に設置されています。ただし、編成の短い列車など、一部には多目的室のない列車もあります。詳しくは、「多目的室」の項目をご覧ください。
多目的室は新幹線車両に1つしかなく、席が遠いと大変です。他の人が使っていることもあります。そのため、ケープを使って座席で授乳する人も多いようです。
新幹線車内でミルク用のお湯はある?
新幹線には、赤ちゃんのミルク用のお湯を出せる給湯器はありません。ただし、東海道新幹線では、車内販売が行われている列車で電子レンジを使わせてもらえる場合があります。
電子レンジ対応の耐熱哺乳瓶を持参し、水を入れて車内販売員に渡すと、温めてもらうことができます。耐熱哺乳瓶、ミルク用の水、粉ミルクは自分で用意しておきます。
実際には、車内販売員を掴まえてお湯を頼むのはちょっと気が引けます。ですので、ご自身で魔法瓶を持参してお湯を入れておいたほうがラクでしょう。車内の電子レンジ使用は、持参のお湯が冷めてしまった場合などの緊急事態で活用するといいと思います。
なお、「こだま号」では車内販売がありませんので、電子レンジも使えません。
駅の授乳室
新幹線の駅には授乳室が設けられている場合があります。JR東日本は特に充実していて、「ベビー休憩室」の名称で主要駅に配置されています。
東京駅では東北・上越・北陸新幹線コンコースや在来線の八重洲地下中央口にベビー休憩室があります。品川駅では中央改札内コンコース、大宮駅では新幹線乗換改札口内、仙台駅では新幹線中央改札口内などに設置されています。
そのほか、盛岡、新青森、長野といった主要駅にはベビー休憩室があり、授乳スペースのほか、おむつ交換台があって便利です。給湯器はある駅とない駅があります。大宮、高崎、仙台のベビー休憩室には給湯器はありません。
JR東海の新幹線駅では、基本的にベビー休憩室はありません。東京駅や品川駅も、東海道新幹線の改札内には授乳スペースはありません。
新大阪駅では駅構内の多目的室を授乳室として使わせてくれます。カギがかかっているので、駅員さんに使いたい旨を伝えれば開けてくれます。給湯器はありません。
名古屋駅や京都駅には、授乳できるスペースは駅構内にはないので、駅近くの百貨店の授乳室を使わせてもらうしかありません。
山陽新幹線は、広島駅や博多駅には授乳室があります。岡山駅には在来線改札内に多目的室があり、駅員に伝えれば使わせてもらえます。いずれも給湯器はありません。