建設中の新幹線は3路線
現在、建設が予定されている新幹線は、北海道新幹線(新函館北斗−札幌)、北陸新幹線(金沢−新大阪)、九州新幹線西九州ルート(新鳥栖−長崎)の3路線です。これらを整備新幹線といいます。
このうち、実際に建設が進められているのは、2004年、2011年の政府・与党申合せ「整備新幹線の取り扱いについて」に基づいて工事実施計画の認可を受けた区間となっています。
具体的には、北海道新幹線の新函館−札幌間、北陸新幹線の金沢−敦賀間、九州新幹線の武雄温泉−長崎間が建設中です。
北海道新幹線
北海道新幹線は、青森市から函館市・小樽市付近を経由して札幌市に至る路線です。2016年3月に新青森−新函館北斗間が開業し、新函館北斗−札幌間は建設中です。
新函館北斗−札幌間には新八雲(仮称)、長万部、倶知安、新小樽(仮称)の各駅が設けられる予定です。新函館北斗−札幌間の路線延長は211.5kmで、2030年度末の開業を目指しています。
新函館北斗-長万部や倶知安までを先行開業させる運動もありますが、決定事項はありません。
北陸新幹線
北陸新幹線は、金沢市から富山市・小浜市付近を経由して東京都と大阪市を結ぶ路線です。現在は金沢−敦賀間が建設中です。
建設中の北陸新幹線(金沢−敦賀間)は、線路延長は約125.2kmです。 完成予定は2022年度末とされていましたが、工事に遅延が出て、2023年度末に繰り下げられました。
敦賀-新大阪間については、2016年にルートが決定しましたが、着工や工事予定などは未定です。
九州新幹線(西九州ルート)
九州新幹線(西九州ルート)は、佐賀市付近を経由して福岡市と長崎市を結ぶ路線です。現在は武雄温泉-長崎間が建設中です。
建設中の九州新幹線(武雄温泉−長崎間)は、2008年3月に暫定整備計画(スーパー特急方式)として、武雄温泉・諫早間が工事実施計画の認可を受けて工事に着手しました。その後、2012年にフル規格での建設に変更され、区間も武雄温泉−長崎間となりました。この区間の開業予定は、2022年9月23日です。
開業後は武雄温泉駅で、博多発着の在来線特急と新幹線が接続します。
その他の建設予定の新幹線計画
上記以外にも建設予定の新幹線計画は存在します。整備新幹線のなかにも建設が未定のものもあります。整備新幹線に含まれない中央新幹線については、建設が進められています。これについては、「中央リニア新幹線」をご覧ください。
整備新幹線以外にも、日本全土に3030kmもの新幹線計画があります。これを「基本計画路線」といいます。

基本計画路線のうち、現時点で着手しているのはリニア中央新幹線のみです。そのほかに建設予定が決まっている路線や、実現のメドが立っている路線はありません。