新幹線の列車番号のルール
新幹線の列車番号は複雑です。「のぞみ1号」の次に発車するのが「のぞみ283号」、その次が「のぞみ3号」、といったように、素人には意味やルールがわかりません。しかし、いっけん複雑にみえる列車番号にも、じつはルールがあります。
「列車番号の意味」を覚えておくと、番号を見ただけでその列車の特徴がわかります。知らなくても新幹線を利用することは可能ですが、知っておくと役に立つときもあります。
大原則は「下りは奇数」「上りは偶数」
そもそも「列車番号」とは、本来は各列車に割り振られる固有の4ケタ+アルファベットの番号を指します。しかし本来の意味の列車番号は旅客にはほとんど関係ありません。
このページで説明する「列車番号」は、愛称名の下に付けられる数字についてです。
まず、基本的な大原則として「下り列車は奇数」「上り列車は偶数」というルールがあります。「下り」とは東京から西、または北に向かう列車です。「上り」はその逆です。
この大原則は、JRの鉄道列車すべてに共通します。
「のぞみ」の列車番号の意味
「のぞみ」には、1〜470台の列車番号が割り振られています。
- のぞみ 1号〜60号台
- 東京〜博多間の「のぞみ」に使われている列車番号。
- のぞみ 61号〜90号台
- 東京〜広島など、博多まで行かない「のぞみ」におもに使われている列車番号。
- のぞみ 97号
- 新横浜発着「のぞみ」に使われている列車番号。早朝のみ使用。97号は新横浜発博多行きです。
- のぞみ 99号
- 品川発着「のぞみ」に使われている列車番号。早朝のみ使用。99号は品川発博多行きです。
- のぞみ 101〜190号台
- 東京〜博多間の「のぞみ」の臨時列車に使われている列車番号。一部の列車は岡山あるいは広島発着です。
- のぞみ 200号〜260号台
- 東京〜新大阪間の「のぞみ」に使われている列車番号。一部列車は休日運休です。
- のぞみ 268号
- 名古屋→東京間の「のぞみ」に使われている列車番号。早朝のみ使用。268号です。
- のぞみ 270号台
- 名古屋発着「のぞみ」に使われている列車番号。早朝、深夜のみ使用。271号、273号は名古屋発博多行き、270号、272号は博多発名古屋行きです。
- のぞみ 280号〜480号台
- 東京〜新大阪間の「のぞみ」の臨時列車に使われている列車番号。
- のぞみ 497号
- 新横浜〜新大阪間の「のぞみ」の臨時列車に使われている列車番号。
「ひかり」の列車番号の意味
「ひかり」には、500〜660台の列車番号が割り振られています。
- ひかり 500〜520号台
- 東海道・山陽新幹線直通の「ひかり」に使われている列車番号です。ほとんどが東京〜岡山の「ひかり」で、一部は東京~広島です。
- ひかり 530号台
- 東海道・山陽新幹線直通の「ひかり」のうち、新横浜、名古屋発着の列車に使われている列車番号です。
- ひかり 590号台
- 山陽新幹線のみを走る「ひかり」に使われている列車番号です。
- ひかり 630~660号台
- 東海道新幹線のみを走る「ひかり」に使われている列車番号です。 ほとんどが東京~新大阪間の運転です。
- ひかり 670号台
- 東海道新幹線のみを走る「ひかり」に使われている臨時列車の列車番号です。
「さくら」の列車番号の意味
「さくら」には400〜570台の列車番号がおもに割り振られています。
- さくら 400号〜410号台
- 新大阪発着でない「さくら」に使われている列車番号です。博多〜鹿児島中央間がほとんどで、一部が広島や新下関発着です。
- さくら 540号〜570号台
- 新大阪発着の「さくら」に使われている列車番号です。ほとんどが新大阪〜鹿児島中央間で、一部が熊本発着です。
「みずほ」の列車番号の意味
「みずほ」には600台の列車番号が割り振られています。
- みずほ 600号〜610号台
- 新大阪〜鹿児島中央間の「みずほ」に使われている列車番号です。610号台後半は臨時列車です。
「こだま」の列車番号の意味
「こだま」には700〜880台の列車番号がおもに割り振られています。
- こだま 700号〜750号台
- 東海道新幹線の「こだま」で、東京〜新大阪・名古屋間の列車に使われている列車番号です。
- こだま 760号台
- 東海道新幹線の「こだま」で、東京発着でない列車に使われている列車番号です。
- こだま 770号〜780号台
- 山陽新幹線の「こだま」で、福山・広島以西のみを走る使われている列車番号です。
- こだま 800号~820号台
- 東海道新幹線の「こだま」で、東京〜三島・静岡・浜松間の列車に使われている列車番号です。一部列車は土休日運休です。
- こだま 830号~870号台
- 山陽新幹線の「こだま」で、新大阪・姫路・岡山発着の列車に使われている列車番号です。
「つばめ」の列車番号の意味
「つばめ」には300台の列車番号が割り振られています。
- つばめ 300号〜340号台
- すべての「つばめ」に使われている列車番号です。
「はやぶさ」の列車番号の意味
「はやぶさ」には1〜100台の列車番号がおもに割り振られています。
- はやぶさ 1号〜48号
- 東京~新青森・新函館北斗間の「はやぶさ」に使われている番号です。 一部列車は東京~仙台間です。
- はやぶさ 49号〜67号
- 東京~新青森・新函館北斗間の「はやぶさ」の臨時列車に使われている番号です。
- はやぶさ95号〜96号
- 仙台~新函館北斗間の「はやぶさ」に使われている番号です。
- はやぶさ 101号〜112号
- 東京~盛岡間の「はやぶさ」に使われている番号です。
- はやぶさ 301号〜399号
- 東京・上野~盛岡・新青森間の「はやぶさ」の臨時列車に使われている番号です。
「やまびこ」の列車番号の意味
「やまびこ」には50〜200台の列車番号がおもに割り振られています。
- やまびこ 50号〜70号台
- 東京~盛岡間の「やまびこ」に使われている列車番号です。
- やまびこ 90号台
- 仙台~盛岡間の「やまびこ」に使われている列車番号です。
- やまびこ 120号〜160号
- 東京~仙台間の「やまびこ」で、「つばさ」を併結する列車番号です。
- やまびこ 170号〜190号台
- 東京~仙台間の「やまびこ」の臨時列車の列車番号です。
- やまびこ 200号〜220号台
- 東京~仙台間の「やまびこ」で、「つばさ」を併結しない列車に使われている列車番号です。
- やまびこ 290号台
- 那須塩原・郡山~仙台間の「やまびこ」に使われている列車番号です。
「なすの」の列車番号の意味
「なすの」には200台後半の列車番号が割り振られています。
- なすの 250号〜280号台
- すべての「なすの」に使われている列車番号です。
「とき」の列車番号の意味
「とき」には50~90台と、300〜400台の列車番号が割り振られています。
- とき 300号〜351号
- 東京~新潟間の「とき」に使われている列車番号です。
- とき 52号~90号台
- 東京~新潟間の「とき」の臨時列車に使われている列車番号です。
- とき 480号台
- 越後湯沢~新潟間の「とき」に使われている列車番号です。
- とき 490号台
- 長岡~新潟間の「とき」に使われている列車番号です。
「たにがわ」の列車番号の意味
「たにがわ」には70〜400台の列車番号が割り振られています。
- たにがわ 70号〜90号台
- 東京・上野~越後湯沢・ガーラ湯沢間の「たにがわ」の臨時列車に使われている列車番号です。
- たにがわ 400号~410号台
- 東京~越後湯沢・ガーラ湯沢間の「たにがわ」に使われている列車番号です。
- たにがわ 470号台
- 東京~高崎間の「たにがわ」に使われている列車番号です。
「かがやき」の列車番号の意味
「かがやき」には500台前半の列車番号が割り振られています。
- かがやき 500号〜510号台
- 東京~敦賀間の「かがやき」に使われている列車番号です。
- かがやき 520~540号台
- 東京~敦賀間の「かがやき」の臨時列車に使われている列車番号です。
「はくたか」の列車番号の意味
「はくたか」には500台後半の列車番号が割り振られています。
- はくたか 550号〜570号台
- 東京~敦賀間の「はくたか」に使われている列車番号です。
- はくたか 580号台、600号台
- 東京~敦賀間の「はくたか」の臨時列車に使われている列車番号です。
- はくたか 590号台
- 長野~金沢間の「はくたか」に使われている列車番号です。
「あさま」の列車番号の意味
「あさま」には600台の列車番号が割り振られています。
- あさま 600号〜630号台
- 東京~長野間の「あさま」に使われている列車番号です。
- あさま 640号台
- 東京~長野間の「あさま」の臨時列車に使われている列車番号です。
- あさま 699号
- 軽井沢~長野間の「あさま」に使われている列車番号です。
「つるぎ」の列車番号の意味
「つるぎ」には1~90号台の列車番号が割り振られています。
- つるぎ 1号〜50号
- 敦賀駅でサンダーバードに接続する「つるぎ」に使われている列車番号です。
- つるぎ 61号〜64号台
- 敦賀駅でサンダーバードに接続しない「つるぎ」に使われている列車番号です。
- つるぎ 79号~90号台
- 「つるぎ」の臨時列車に使われている列車番号です。