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JR東海の株主優待券の使い方

JR東海は株主優待割引券(株主優待券)を発行しており、株主になれば毎年株主優待割引券が発行されます。株主優待券1枚で、JR東海エリアの運賃・料金が10%割引になります。

株主優待券は2枚まで同時使用できますので、最大20%割引でJR東海の各線を利用できます

ここでは、JR東海の株主優待券の詳細を解説します。

JR東海 株主優待券の使い方と割引率

JR東海の株主優待割引券は、それを駅の窓口に提出すれば、引き替えに割引が受けられる仕組みです。

株主優待券1枚につき、片道運賃・料金が1割引になります。特急料金やグリーン料金も割引対象です。

2枚まで同時使用可能なので、最大で2割引にできます。特急料金の割引は一列車に限ります。

JR東海の株主優待割引券できっぷを購入する際は、JR東海の駅窓口まで出向く必要があります。一部の指定席券売機でも購入できます。

JR東海 株主優待券の割引の対象

JR東海の株主優待券割引の対象は運賃、特急券、急行券、グリーン券、指定券です。その他の割引との同時適用は原則不可となります。

また、JR東海の株主優待券では、JR他社線にまたがるきっぷを購入することはできません。

そのため、新幹線で利用できるのは、JR東海が運行する東海道新幹線(東京-新大阪)だけで、乗り入れ先の山陽新幹線(新大阪−博多・JR西日本が運行)などでは利用できません。東京−岡山などのきっぷには利用できません。

また、東海道新幹線利用の場合も、利用できるのはJR東海エリアだけです。そのため、東京、品川両駅以外の東京都区内駅は利用できません。

通常のきっぷで「東京都区内発〜名古屋発」の場合、新宿駅も利用できますが、JR東海の株主優待券の場合は、東京駅か品川駅しか使えません。そのため、新宿駅などから乗車の場合は、東京駅もしくは品川駅まで別途運賃が必要です。

JR東海 株主優待券の入手方法

毎年3月31日の権利確定日にJR東海の株主になっていれば、6月下旬に所定枚数が送付されます。500株〜5,000株の保有で、500株ごとに1枚の株主優待割引券が発行されます。

株主でない場合は、金券ショップやヤフオク!などで販売されているものを購入することもできます。相場は1枚1000円程度ですが、季節や需給により変動します。

JR東海 株主優待券の有効期間

JR東海の株主優待割引券の有効期間は、発行日から翌年6月30日までの約1年間です。そのため、金券ショップなどでは、毎年ゴールデンウィークを過ぎて有効期間切れ間近になると値下がりします。

株主優待割引券の有効期間内に乗車券を購入した場合、その乗車券等に記載された期間まで有効です。たとえば、6月30日に、7月30日から有効の東京〜新大阪(5日間有効)の乗車券を購入した場合、この乗車券は8月3日まで有効です。

こうした制度を利用すれば、安く株主優待券を入手して有効期間を実質的に広げることができます。

株主優待割引券には「利用不可期間」がありません。そのため、ゴールデンウィークやお盆、年末年始でも使用できます。一年中いつでも使えるのは大きなメリットです。

また、株主優待割引券では、グリーン車も割引対象になります。グリーン車は単価が高いので、割引額も大きくなります。「のぞみ」グリーン車は割引きっぷが限られますので、株主優待割引券に利用価値があります。

JR東海 株主優待券の利用例

JR東海の株主優待割引券を2枚利用した場合(20%割引)の価格比較です。

◇のぞみ号(普通車指定席)
東京−名古屋 株主価格9,040円 通常価格11,300円 差額2,260円
東京−京都  株主価格11,330円 通常価格14,170円 差額2,840円
東京−新大阪 株主価格11,770円 通常価格14,720円 差額2,950円

JR東海の株主優待券2枚2,000円で入手した場合、通常価格より安くなるのは東京−名古屋間が最低ラインです。

ただ、東京−名古屋では、株主優待券の購入費用を勘案するとほとんど割引にならないので、実質的には東京−京都間が「お得に使える最低ライン」と思われます。

JR東海 株主優待券の上手な使い方

JR東海の株主優待券は、JRの株主として、JRから直接配られたものを使うならとてもお得です。ただ、2割引を受けるには2枚の優待券が必要で、往復利用なら4枚が必要です。4枚の株主優待券を手に入れるには数百万円の株式投資をしなければならず、リスクを考えれば割にあいません

株主でない人は、金券ショップやネットオークションで購入することになりますが、1枚1,000円の相場価格では、それほどお得感はありません。東海道新幹線には新幹線回数券が豊富に発行されていて、金券ショップでの入手も簡単なので、株主優待券にはそれほどの利用価値はありません。

ただ、お盆やゴールデンウィークなど、他の割引きっぷが使えない時期には株主優待券は、東京−名古屋間以上の距離なら威力を発揮します。そのため、そういう時期の直前には値上がりする傾向がありますので、早めに確保をしておきましょう。

また、グリーン車を利用する場合はお得でしょう。というよりも、おもに「のぞみ」グリーン車向けの割引サービスと受けとめることもできます。

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