「週末パス」の買い方・使い方
JR東日本の新幹線に安く乗る方法として、「週末パス」があります。これは、土休日に限り、主に宮城県、山形県以南のJR東日本の路線が乗り放題になる、というきっぷです。新幹線特急券を別に買えば、新幹線にも乗車することができます。
ここでは、週末パスで新幹線に乗るための、上手な使い方をお教えします。
週末パスのルール
週末パスは、JR東日本の女川、小牛田、くりこま高原、湯沢、酒田以南の全路線に自由に乗ることができるきっぷです。新幹線の場合、東北新幹線の東京−くりこま高原間と、上越・北陸・山形新幹線の全線にも乗れます。
ただし、新幹線特急券は別に買わないといけないので、新幹線が乗り放題というわけではありません。また、東海道新幹線は一切利用できません。
週末パスは、東京−仙台、山形、新潟などの区間を土日に乗車するにはお得なきっぷです。山手線などのJR近郊路線にも自由に乗れますので、新幹線以外のJR線にも乗る予定のある方には便利です。
また、こども用の価格が安く設定されていますので、家族連れはさらにお得になります。
週末パスの有効期間と値段
有効期間は土休日の2日間、値段は大人8,880円、子供2,600円です。子供料金がきわめて安いのが特徴です。購入は利用日の前日までです。利用日当日は購入できません。また、ゴールデンウィークとお盆の期間は、土日であっても利用できません。
発売はJR東日本の駅窓口です。券売機でも購入することができます。
週末パスのフリーエリア
週末パスのフリーエリアは以下の通りです。
JR以外にも乗れる路線あり
週末パスは、JR以外の一部私鉄にも自由に乗車することができます。ただし、乗車できるのは地方私鉄ばかりです。
首都圏の大手私鉄に乗ることはできません。東京メトロなどの地下鉄や、東急、小田急などには乗れません。東京モノレールやりんかい線にも乗れません。
週末パスで利用できる地方私鉄
山形鉄道、阿武隈急行、福島交通、会津鉄道(西若松〜会津田島間)、北越急行、上田電鉄、しなの鉄道、長野電鉄、松本電鉄、ひたちなか海浜鉄道、鹿島臨海鉄道、富士急行、伊豆急行
週末パスはどのくらい安い?
週末パスを使った場合、大人料金で東京−福島、東京−長岡を往復すれば元が取れます。したがって、福島以北や長岡以北から東京に週末で往復する場合は、無条件に週末パスを使うと安くなります。
実際は、新幹線回数券などやえきねっとなどの他の割引きっぷとの比較になるので、必ずしも週末パスが一番安いとは限りません。しかし、週末パスは駅の窓口で前日までに購入できるチケットなので、使いやすさと安さのバランスが取れています。
週末パスの使い方
週末パスで新幹線に乗る場合は、週末パスのほかに新幹線の特急券が必要です。新幹線の改札を通るときは、週末パスと新幹線特急券を同時に自動改札機に通します。改札を出るときも、週末パスと新幹線特急券を同時に自動改札機に通します。このとき、新幹線特急券は吸い込まれて出てきませんが、週末パスは出てきますので、取り忘れないようにしましょう。
週末パスがあれば、首都圏などフリーエリア内のJR線に自由に乗ることができます。山手線も東海道線も中央線も乗り放題です。使い方は、週末パスを在来線の自動改札に通すだけです。このときも、取り忘れに注意しましょう。
週末パスのよくある疑問
- 新幹線には乗れますか?
- 乗れます。ただし、別途新幹線特急券が必要です。週末パスだけで乗れるのは普通列車だけです。
- 在来線特急にも乗れますか?
- 乗れます。ただし、別途特急券が必要です。
- 東海道新幹線には乗れますか?
- 乗れません。
- 「えきねっと」との併用はできますか?
- えきねっとで別途特急券を買うことはできます。
- 「トクだ値」との併用はできますか?
- できません。「トクだ値1」はJR乗車券と特急券がセットになっていますので、週末パスと併用する意味はありません。
- 有効期限は?
- 2日間です。
- 学割はありますか?
- ありません。学割との併用もできません。
- 子供用はありますか?
- あります。子供用はかなりお得な価格設定です。
- どこで買えますか?
- JR東日本の駅の窓口で買えます。
- 払い戻しはできますか?
- 未使用で有効期間開始日前または有効期間内の場合、手数料を差し引いた額を払い戻せます。手数料は220円です。