「バリ得こだま」は山陽新幹線の格安チケット
「バリ得こだま」は、山陽新幹線の格安チケットです。新幹線こだま号の指定席に安く乗ることができます。安いぶん、制約もありますので、利用には注意が必要です。
ここでは、バリ得こだまの利用法や制限事項、注意点などについて、わかりやすく解説します。
なお、一部のプランは「ひかり」「つばめ」を利用できるので、「バリ得ひかり・こだま・つばめ」「バリ得新幹線」などと呼ぶこともありますが、基本的な内容は同じです。
バリ得こだまとは?
「バリ得こだま」(バリ得こだま、ひかり、つばめ)とは、前日までに特定の「こだま」号を予約することで、通常運賃料金より大幅割引になる旅行商品です。
販売しているのは、「日本旅行」という旅行会社で、インターネット専用販売です。
バリ得こだまは、新幹線「こだま」の指定席の片道チケットと、ワンドリンク引換券がセットになっています。グリーン車に乗れるプランはありません。
名称のとおり、「こだま号」しか利用できません。「こだま号」を利用すると、たとえば新大阪−博多は約4時間半かかります。時間はかかりますが、山陽新幹線の格安チケットしては最安値といっていいでしょう。
「バリ得こだま」は、正確にはJRの「きっぷ」ではありません。日本旅行が販売している「旅行商品(ツアー)」です。そのため、JR駅の窓口では購入できません。
バリ得こだまのルール
バリ得こだまは「きっぷ」ではありません。そのため、普通のきっぷとは異なるルールがあります。気を付けなければならないのは、以下の4点です。
- JR西日本の新幹線専用改札口しか利用できない。
- 「JR西日本の新幹線専用改札口」とは、外から新幹線乗り場に直接入る改札口のことです。こうした改札口は利用できますが、在来線乗り換え改札口は利用できません。たとえば、大阪駅は利用できません。
- 指定した列車の指定席のみ有効
- バリ得こだまでは、予約した列車にしか乗れません。つまり、乗り遅れた場合に、後続列車の自由席に乗ったりすることはできません。また、バリ得こだまは、「こだま」号の一定区画に詰め込まれますが、勝手に自由席に移ったりすることもできません。
- 途中下車不可
- バリ得こだまでは途中下車はできません。
- 前日までに購入
- 当日駅に行っても購入できません。前日までに、「日本旅行」のインターネットサイトで購入する必要があります。
バリ得こだまの設定区間
バリ得こだま(ひかり、つばめ)は、新大阪・新神戸・西明石・姫路の各駅と、小倉・博多・九州新幹線の各駅を結ぶ区間にのみ設定されています。新大阪−小倉や、西明石−博多は設定があります。これら以外の途中駅の利用は一切できません。
新大阪−広島や、姫路−新山口などは利用不可です。途中下車して前途無効、という方法も使えません。途中下車したら、全区間の運賃・料金を別途請求されます。
バリ得こだまの価格
バリ得こだまは、乗車する区間、繁忙期・通常期、プランの違いによって価格は違います。また、子供料金も設定されています。以下に、普通車利用の主な区間の片道価格を示します。価格は変動することがあります。
- 新大阪−博多 8,600円
- 新神戸−博多 8,400円
- 西明石−博多 8,200円
- 姫路−博多 8,000円
- 新大阪−小倉 8,100円
- 新神戸−小倉 7,900円
- 西明石−小倉 7,700円
- 姫路−小倉 7,500円
バリ得こだまの購入場所
バリ得こだまは、JR駅の窓口では購入できません。購入できるのは、日本旅行のインターネット予約サイトのみです。日本旅行の店舗では購入できません。
バリ得こだまの購入期限
バリ得こだまは前日までに予約・購入する必要があります。
バリ得こだまの使い方
バリ得こだまを利用するには、前日までに日本旅行でで申込みをする必要があります。インターネット購入の場合は、4日前までです。
当日は、JR西日本の新幹線専用改札口に直接行きます。新幹線が走っていない大阪駅や三ノ宮駅では使えません。新大阪駅や新神戸駅の発着になります。それ以外の駅でも、新幹線専用改札口を利用します。在来線の改札口は利用できません。
ドリンク券は、駅構内のキオスクなどで有効です。乗車前にキオスクに行って引き換えておきます。ソフトドリンクか350mlのビールに引き換えられます。
指定された列車が来たら、指定された座席に座ります。席移動はできません。
到着駅では、新幹線専用改札口から外に出ます。在来線改札口が使えないのは、行きと同じです。